GPTExcelとは?無料プランで使い方などを調査
お知らせ2023/11/21 更新:操作画面が変更になりました。詳しくはこちら。
リンク先にある画像とアコーディオン(トグル)を参照下さい。
最近は便利なAIツールが沢山出てきましたね。業務のやり方も効率化されている印象です。
そんな中Excel含めいくつかのアプリケーションに今後大きな影響を与えそうなAppを紹介します。
2023年リリースの「GPTExcel」というアプリケーションです。
GPTExcelとは「Excelの関数やVBAのコードを自動生成してくれるアプリケーション」です。
有名なAppではないので全く知りませんでした。X(旧Twitter)のながら見で偶然見付けた次第です。
出会えて良かったなと思えるAppでしたので記事を書く事にしました。
アプリ名の紹介だけでは少し物足りないので以下3つのポイントに注目して調査してみました。
- GPTExcelとは?
- 使い方
- 日本語対応しているのか
自身でアプリを使用し気になったところを開発会社に問い合わせをする等様々な方法でレビューしています。
調査した結果をまとめましたので報告致します。記事を読んでいただきエクセル×AIで仕事を効率化しましょう。
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GPTExcelとChatGPT、Google検索を比較してみましたのでご覧ください。
使い易さなどの環境面から一定のキーワードを与えて返ってくる回答の質を確認する等5項目で評価しました。
GPTExcelについての説明も書いておきました。今回の記事を記事の要点をまとめています。
VBAの情報が知りたい方日本時間の2023年09月26日(火)に無料プランで全機能が使える様になりました。
早速VBAのコードを生成してみました。
関連書籍
AI関連×Excelで面白そうな書籍を見つけたので紹介します。
電子書籍はこちらです。
GPTExcelとは
EXCELBREWという英国の会社が提供しているアプリケーションです。(URL:https://gptexcel.uk/)
使用例と合わせて「使い方」で紹介します。
もう少し詳しく書きますとSQL文やVBAの生成については制限があり有料プランが必要でした。
しかし日本時間の2023年09月26日(火)に無料プランの中でVBAが生成できるようになりました。
無料プランの中でSQL文の生成やVBA、正規表現など全ての機能が使える様になりました。
アプリのアクセス環境
URLを入力するとすぐHome画面に到達できます。操作するにはシステム認証(ログイン)が必要です。
画面右上の「LOGIN」もしくは画面中央付近の「GET STARTED」をクリックしましょう。
ログイン画面に進みます。
GoogleアカウントかMicrosoftアカウントを持っている方はスムーズに登録、アクセスできます。
どちらを指定してもすぐにGPTExcelに連携できます。準備など待ちは特に無いです。新規で使う際も簡単です。
使い方
お知らせ2023/11/21 更新:操作画面が変更になった様です。
ログイン後に表示されるDashBoardは以下のような仕様になりました。
操作の詳細は以下アコーディオン(新しい操作画面はこちら)をクリックしてください。
できる事や有料プランの課金額などの大幅な変更はなさそうです。変化点確認後は記事を読み進めてください。
Excel関数についてはDashboard中央やや左上の「Formula」or画面左のリストにある「Formulas」を選択。
続いて以下順番で作業を進めます。
- I am Using・・・ のプルダウンで「Excel」を選択
- I want the formula to be・・・ では右の「EXPLAINED」を選択
- その下の窓にやりたい事(Prompt)を入力し更に下の「GENERATE」ボタンを押下
これで画面右側に関数と説明が表示されます。
ご注意ください
Formulasでは説明の記述が途中で止まってしまうようです。改善される事を望みます。
2023/12/26 更新:未だ説明の記述は途中までしか表示されないようです。
2024/01/04 更新:未だ説明の記述は途中までしか表示されないようです。
2024/02/08 更新:未だ説明の記述は途中までしか表示されないようです。
GPTExcelの使い方を紹介します。先程申し上げたました様にまずはGPTExcelにログインが必要です。
ログインできたら以下画面が表示されます。作業画面は1つです。よって手順は非常に簡単です。
今回はエクセルの関数(Formulas:数式)の使い方のみ紹介します。
VBAの使用感を確認したい方はこちら
番号 | 作業内容 | 説明 |
---|---|---|
① | 要素選択 | 並んでいる要素はタブの役割をしています Excel関数であれば「Formulas」という様に用途に応じて選択します |
② | 対象Appの選択 | Excel(エクセル)であれば「Excel」を選択します |
③ | Resultに求める内容 | GENERATEDでResultに関数を表示させます。EXPLAINEDで関数の説明を返してもらうことができます。 |
④ | メッセージボックス | 自身のやりたい事や教えてほしい事を記入し「GENERATE」キーを押下します |
⑤ | リザルトボックス | 結果が出力されるのでコピーして自身が使いたいツールに転用します 削除ボタンも用意されています |
操作は非常に簡単です。手間もかかりません。出力後のデータのコピペも簡単で活用しやすい作りになっています。
関数を調べてみた
活用例として具体的な事例を用意しました。最初は「SUM」と思いましたが簡単すぎるのでもう少し難しくします。
以下のようなキーワードである関数を調べてみました。日本語で入力しています。
2024/02/29 更新
日本語でも使用できていたのですがFormulasは日本語だと回答が得られません。
Google翻訳などを使用して英語でプロンプトを入力するようにしてください。
回答は速いです。指示を記入してからボタンを押すと数秒で結果が返ってきます。すごい技術です。
私はVLOOKUP関数を予想していたのですが空欄の時の配慮も含めたしっかりした関数が返ってきました。
ほぼ思っていた回答が返ってきました。そのままコピーしても使えるクオリティです。
しかしこれはデメリットにもなり得ます。しっかりとした関数が返ってくるのでスキルが低いと読めません。
AIは質問者のスキルは考慮してくれないです。よって使いこなすにはある程度の知識(勉強)が必要です。
関数自体の使い方を聞いてみた
関数自体の解説機能もあるので使ってみました。
画面左端の要素選択で「Formulas」から「Explainer」を選び直してから作業します。
たとえば「XLOOKUPについて教えてください」と記入するとこのような回答が返ってきます。
こちらは関数を出力してくれる機能とは違って質問を英語にしないと回答してもらえませんでした。
英語で質問しますので回答も英語です。
Googleなどブラウザ側の英訳/和訳の拡張機能を適切に使えばうまく対応出来そうです。
出てきた説明は意味も通っていて分かる人が見たら理解できる内容でした。
Resultで出力された結果は直下のCopyボタンをクリックするとコピーできます。
拡張機能などが苦手な方はGoogle翻訳などのトランスレーターを使うと良いですね。工夫してみてください。
お知らせ
以下画像は旧インターフェースのものです。2023年秋ごろインターフェースが変わってから解説がうまく表示されません。
改善が進めば以下画像の様に関数の説明が表示されると思います。
日本語対応はしていない
日本語対応していません。
しかしブラウザの翻訳機能でほとんどの文字はカバーできました。最低限使用について困る事はなさそうです。
翻訳機能が無くても操作が分かり易く簡単ですので難なく操作できる感を持ちました。
言語に関する心配は無いと言っても良いです。
その他
1点のデメリット含め計3件の情報を展開します。最初に紹介するデメリットは私の中では大きな問題でした。
- 操作を拡張するには有料プランが必要
- 検索結果をストックできないのか
- 購入しないのか
1_操作を拡張するには有料プランが必要
ここ重要です。なんと無料では4回しか使えません。(5回目以降は12時間のクールタイムをおく必要がある)
私のミスかもしれませんが5~6回使える時もあります。非常に悩ましいAppです。回数厳しすぎませんか・・・。
加えてVBAやGoogleAppsScript(GAS)、SQL文の生成は有料プランでしか使用できません。
実質課金しないと使えないAppだと言っても過言ではないです。フォローが欲しいところです。
これは「当たり前」だと言われるかもしれませんが学割や学生優遇の特典も無いです。
FacebookやInstagramなどのSNSでクーポン等出回ってないかも調べましたが見付けることはできませんでした。
お知らせ情報追記させていただきます。
日本時間の023年09月26日(火)に無料プランで全機能が使える様になりました。無料の使用回数は4回のままです。
料金プラン
価格情報です。最新の有料プランでは約7ドル/月というプランと約62ドル/年というプランがあります。
有料プランと無料プランの変化点は出来ることが増える事です。有料だとVBAやSQL文の生成が可能になります。
ポイント上の画像は2023年11月21日時点の料金体系です。
月額/年額の有料プランはどちらも出来ることは同じです。年プランのメリットは安く購入できるという事です。
料金について問い合わせしてみました
事前に読んでください日本時間の2023年09月26日(火)には全ての機能が使える様になりました。
以下問い合わせは有料プランでしか使えない機能があった際の問い合わせになります。
EXCELBREW社に有料プランについて以下の様に文章を用意し問い合わせをしてみましたので公開します。
簡単に言うと「払い切りで3日だけフルで使えるプランが欲しい」と書いてます。
契約を解除(キャンセル)しないと支払いが止まらないという感じの説明があった為です。
支払い処理の後でキャンセルするのが面倒なので払い切りかつ安くて少し使えるプランが欲しいという希望です。
検討を依頼するメールを送ってから1時間ぐらいで早々に回答をいただく事ができました。
こちらも簡単に申し上げますと「購入してからキャンセルができるよ」と書いてあります。
・・・ですよね。でもそれが面倒なんですよ。とは言えませんがモヤモヤした回答でした。
企業なので当然営利を追及します。仕方ないのですがもう少しアイデア欲しいですね。4回/日はキツイです。
2_検索結果をストックできないのか
ChatGPTの左側のリボンには自分が問合せした履歴が残っています。(保存されています)
GPTExcelにも同じ様な機能があるのか探してみましたがそのような機能は無かったです。
これがあれば使用回数4回の縛りがあっても運用面で我慢ができるかなと思いましたが残念でした。
3_購入しないのか
現状は「買わない」という判断をしました。理由は「困っていない」為です。
正規表現以外は自分でコードを生成できます。加えて正規表現が無くても困ってないので買う動機が無いです。
しかし検索しながら使う事で新たな発見もあるかもしれません。もう少し悩んでみようと思っています。
私はこのような結論に至りましたが低料金のサブスクですので必要な方にはかなりお得なAppだと感じてます。
まとめ
GPTExcelとは?、使い方や日本語対応しているのかについて調査してみました。
2つ目の使い方をメインの内容にするつもりだったのですが使用回数がメインになってしまいました。
やはりユーザーですから4回しか使えないのは大きな痛手です。仕事にも活かしにくいです。
使用感は良くて話題になりそうなんですが非常に惜しいアプリケーションだなという印象です。
今後の展望
WebやSNSにも情報は挙がっていますがバズるまでには至らないみたいですね。
しかし継続して注目していく事が必要だなと思わせる使用感でした。
2023年09月26日(火)の様にプランに変更があり無料でVBAやSQLの生成機能が使える様になりました。
という事はさらにプランに変化がある可能性もあります。
もしかしたらもう少し使用回数を増やす事があるかもしれません。是非回数を増やして欲しいです。
筆者は引き続きチェックは続けていく事にします。